「結婚したら、相手の借金も自分の借金になるのかな…」。その不安、とてもよくわかります。
愛するパートナーとの新しい生活を夢見ながら、心の片隅で「もし借金があったらどうしよう」と不安を感じていませんか?あるいは、結婚後にパートナーの借金が発覚して、どうすればいいか途方に暮れていませんか?
安心してください。結論から言えば、原則として、結婚しても相手の借金は自分の借金にはなりません。
しかし、借金問題を放置すれば、夫婦の信頼関係が壊れ、最悪の場合、共倒れになるリスクもあります。この記事では、私が金融関係の知人から得た情報や、自身の経験から学んだことをもとに、結婚と借金に関するすべての疑問を解消します。
この記事でわかること
- 結婚しても借金は別!法律上の返済義務を解説
- パートナーに借金があるか結婚前に知る方法
- もし借金が発覚した場合の正しい対処法
- 借金問題を乗り越え、幸せな結婚生活を送るためのステップ
一人で悩まず、この記事を読み進めてください。きっと、未来への光が見えてくるはずです。
結論:結婚しても借金は別!原則、返済義務はない
日本の法律では、夫婦であっても借金は「個人」のものです。これを「夫婦別産制」といい、夫が作った借金を妻が、妻が作った借金を夫が返済する義務は、原則としてありません。
例外:連帯保証人になっている場合
ただし、以下のケースでは、あなたも返済義務を負うことになります。
- あなたが連帯保証人になっている場合:金融機関は、主債務者(借金をした本人)が返済できなくなった場合、連帯保証人に対して返済を請求することができます。
- 夫婦の共同生活のために借りた場合:生活費や子どもの教育費など、夫婦の共同生活に必要な費用として借りた借金は、夫婦が共同で返済義務を負う可能性があります。
注意点:「連帯保証人」になることは、その借金の全額を肩代わりするリスクを負うことと同じです。安易にサインしないようにしましょう。
パートナーの借金を結婚前に知る方法
結婚してから借金が発覚するより、事前に把握しておく方が安心です。デリケートな問題ですが、以下の方法で確認してみましょう。
1. 信用情報機関への開示請求を提案する
最も確実なのは、パートナーに「一緒に家計を管理するために、お互いの信用情報を確認しよう」と提案することです。信用情報機関には、本人の借入状況がすべて記録されています。
2. お金に関する話し合いをする
結婚は、二人の人生を共にする一大決心です。結婚前に、お互いの収入、貯金、借金、将来の目標など、お金に関する話し合いを正直に行いましょう。このプロセスで、信頼関係を築くことができます。
借金が発覚した場合の正しい対処法
もし結婚後にパートナーの借金が発覚したら、感情的にならず、以下のステップで冷静に対応しましょう。
STEP1:冷静に事実を把握する
「なぜ隠していたの!」と責める気持ちを抑え、借金の総額、借入先、使途をすべて聞き出します。大切なのは、「一緒に解決したい」という姿勢を見せることです。
STEP2:安易に肩代わりしない
あなたの貯金で借金を肩代わりするのは絶対にNGです。借金の原因が浪費癖や依存症にある場合、再び借金を繰り返す可能性があります。あくまで「行動のサポート」に徹しましょう。
STEP3:専門家に相談する
夫婦だけで抱え込まず、弁護士や司法書士に相談しましょう。任意整理などの債務整理は、夫婦の再スタートを助ける有効な手段です。専門家が間に入ることで、冷静に、確実に問題を解決できます。
まとめ|借金は「夫婦で乗り越える試練」に
結婚は、喜びだけでなく、困難を二人で乗り越えることを意味します。借金問題は、夫婦の信頼を試す大きな試練ですが、正しく向き合えば、むしろ二人の絆を強くすることができます。
「お金」という現実的な問題と向き合うことは、決して恥ずかしいことではありません。一人で悩まず、専門家に相談するという勇気ある一歩を踏み出してください。
著者
借金ゼロ教室を運営するみろく。20代で300万円の借金を抱え、任意整理+副業+固定費削減の3本柱で2年で完済。現在は「返済負担の軽減」「副業による再建」「一次情報に基づいた債務整理・支援制度の解説」を軸に情報発信し、返済相談や節約アドバイスのオンラインサポートも実施。記事はすべて法テラス・金融庁・消費者庁・CIC・JICC等の公式情報を確認したうえで執筆・更新しています。
2025年9月18日 更新
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