「なりすまし」で借金?それとも自分のギャンブル債務?
「身に覚えのない借金がある。誰かが私になりすまして契約したのでは?」──突然の督促や信用情報に不審な記録を見て、そんな不安を抱える人もいます。私もパチンコで多重債務に陥ったとき、「これは自分の借金じゃない」と現実から逃げようとした経験があります。
結論から言うと、なりすましによる借金はごくまれで、多くは自分自身が契約した借金です。しかし、万が一の不正利用があれば早急な対応が必要です。本記事では、「本当になりすましなのか」を確認する方法と、ギャンブル債務を解決するための正しいステップを解説します。
本当に「なりすまし借金」なのか確認する方法
なりすまし借金かどうかを判断するには、まず信用情報機関で自分の記録を確認しましょう。CICやJICCで開示請求を行えば、どの金融機関から・いつ・いくら借りたのかが明確に分かります。
- CIC(指定信用情報機関)…クレジットカードや消費者金融の記録
- JICC(日本信用情報機構)…消費者金融やローン契約の記録
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)…銀行ローンの記録
➡ 詳細は 借金返済に使える公的支援制度まとめ で確認可能です。
もし本当に身に覚えのない契約があれば、すぐに警察へ「なりすまし被害」として被害届を出し、金融機関に申し立てを行う必要があります。出典:CIC/2025年8月時点
👉 借金が「自分のものか」「なりすましか」曖昧なまま放置すると、延滞扱いになり信用情報が傷つきます。
実際は「自分のギャンブル債務」だったケースも多い
借金に追われていると「これは自分が作ったものではない」と思い込みたくなる気持ちが出てきます。私も同じで、延滞通知を受け取った時「誰かが勝手に契約したのでは?」と現実逃避しました。しかし実際には、全部自分がサインした契約でした。
ギャンブル依存型の借金は、本人の記憶が曖昧なまま増えることがあります。特に消費者金融やカードローンはネットで即日契約できるため、「気付いたら借入が積み上がっていた」という状況になりやすいのです。
➡ 借金で心が限界なときのケア方法 も合わせてご覧ください。
借金を解決する3ステップ
STEP1:信用情報で事実を確認する
まずは「本当に自分が借りたのか」を信用情報で確認しましょう。CICやJICCの開示請求は数日で可能です。もし不正利用であれば、即座に異議申し立てを行えます。
STEP2:副業・支出改善で返済原資を作る
自分の借金だと判明したら、次は返済能力を高めることが重要です。私は当時、在宅副業で月2万円を稼ぎ、延滞解消の一部に充てました。家計の見直しと小さな副業でも、大きな効果があります。
STEP3:任意整理で法的に借金を減らす
ギャンブルで作った借金も、任意整理なら利息をカットし、月々の返済額を減らすことが可能です。30代・40代であればまだ返済プランを立て直す時間があり、将来の生活再建に間に合います。
✅ 任意整理を選べば、取り立てや督促はすぐに止まります。
成功事例:なりすましかと思ったが実は自分の借金だった男性
私の知人(40歳男性)は、突然200万円の借金督促を受け「なりすましだ」と思い込みました。CICで確認したところ、すべて自分がギャンブルで契約したものでした。彼は弁護士に相談し任意整理を実施。利息がカットされ、月4万円の返済計画に。副業と節約で3年半かけて完済しました。
「なりすまし」と信じて放置していたら、差押えまで進んでいた可能性がありました。事実確認と行動の早さが、人生を救ったケースです。
再発防止|依存と現実逃避を断ち切る
「なりすましでは?」と疑う心理の裏には、借金の現実から逃げたい気持ちがあります。再発防止には次の対策が欠かせません。
- 定期的に信用情報を開示し、自分の借入を可視化する
- ギャンブルや課金の利用履歴を家計簿で管理する
- 依存が強い場合は、精神科や自助グループを利用する
➡ 借金と依存の両面から立て直したい方は こちら をご覧ください。
👉 借金は「なりすまし」と思い込んで放置するほど危険です。今すぐ確認と相談を始めましょう。
出典:CIC/2025年8月時点
出典:法テラス(多重債務者相談窓口)/2025年8月時点
更新日:2025年8月24日
著者
借金ゼロ教室を運営するみろく。20代で300万円の借金を抱え、任意整理+副業+固定費削減の3本柱で2年で完済。現在は「返済負担の軽減」「副業による再建」「一次情報に基づいた債務整理・支援制度の解説」を軸に情報発信し、返済相談や節約アドバイスのオンラインサポートも実施。記事はすべて法テラス・金融庁・CIC・JICC等の公式情報を確認したうえで執筆・更新しています。
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