躁鬱で借金が膨らむ…ギャンブル依存と重なる悪循環を断つ解決策
躁鬱(双極性障害)を抱える人は、気分が高揚している時に衝動的にお金を使い、落ち込んだ時に返済に追われる——そんな悪循環に陥りやすい傾向があります。特にギャンブルを伴う借金は膨張しやすく、生活基盤を揺るがす深刻な問題につながります。
この記事でわかること
- 躁鬱と借金・ギャンブル依存が結びつく理由
- 制度を使った返済負担の軽減方法(任意整理など)
- 躁鬱を考慮した再発防止の生活改善ステップ
- 借金を抱えながら立て直した成功事例
躁鬱と借金が結びつく理由
結論:躁状態の衝動と鬱状態の無気力が、借金を膨らませる原因になります。
躁鬱を持つ方は以下のような傾向があります。
- 躁状態でギャンブルに大金を投じてしまう
- 「取り戻せる」と思い込み、クレジットや消費者金融を重ねて利用
- 鬱状態では返済への対応が遅れ、延滞や督促に追い込まれる
このサイクルはギャンブル依存と強く結びつき、放置すると借金総額は短期間で数百万単位に達することもあります。
補足:借金の心理的影響については心のケア記事も参考にしてください。
解決の3ステップ|躁鬱を抱えながら借金に対処する方法
結論:躁鬱の特性を理解しつつ「制度+生活改善」で立て直すのが王道です。
STEP1:信用情報を確認する
まずはCICやJICCで信用情報を開示し、現在の債務状況を把握します。躁鬱による記憶の曖昧さから、自分がいくら借りているのか把握できていないケースが多いため必須です。
出典:CIC「信用情報開示手続き」(2025年8月時点)
STEP2:任意整理で返済負担を減らす
躁鬱を抱えたまま高利息の返済を続けるのは現実的ではありません。任意整理を行えば、利息や将来利息をカットでき、月々の返済額を3〜5割程度軽減できます。これにより「返せない不安」を減らせます。
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STEP3:再発防止の生活改善
躁状態での衝動を防ぐには「お金を管理する仕組み」を整えることが大切です。
- 家計アプリで収支を可視化
- 生活費は口座を分けて固定費を先取り
- 副業で返済に回せる余裕資金を作る
詳しい生活改善策は支出削減術や副業の始め方で解説しています。
成功事例:躁鬱と借金を抱えながら完済できたケース
結論:制度と生活改善の両立で、躁鬱を持ちながらも借金完済に成功した人がいます。
Fさん(40代・女性・双極性障害)はギャンブルで借金250万円。躁状態でキャッシングを繰り返し、鬱状態では返済に手が回らず延滞続きでした。司法書士に相談し任意整理を実施。返済額を月8万円から月5万円に減額、副業で月2万円を確保し、約3年で完済しました。
「躁鬱の波は消えないけれど、返済が減ったことで心が安定し、生活を立て直せた」と話しています。
FAQ|躁鬱と借金に関するよくある質問
Q1. 躁鬱があると借金返済は難しいですか? A. 難しさはありますが、任意整理などの制度を使えば返済負担を軽減し、継続可能になります。 Q2. ギャンブル依存と躁鬱は関係しますか? A. 躁状態の衝動性がギャンブル依存につながりやすく、借金拡大の大きな要因となります。 Q3. 躁鬱で借金がある場合、どこに相談すればいいですか? A. 法テラスや専門弁護士への相談が第一歩です。同時に精神科や依存症外来での治療も並行して行うのが望ましいです。
出典:法テラス(2025年8月時点)/金融庁「金融サービス利用者相談室」/CIC「信用情報開示」
最終更新日:2025年9月12日
著者
借金ゼロ教室を運営するみろく。20代で300万円の借金を抱え、任意整理+副業+固定費削減の3本柱で2年で完済。現在は「返済負担の軽減」「副業による再建」「一次情報に基づいた債務整理・支援制度の解説」を軸に情報発信し、返済相談や節約アドバイスのオンラインサポートも実施。記事はすべて法テラス・金融庁・消費者庁・CIC・JICC等の公式情報を確認したうえで執筆・更新しています。
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