会社をたたんでも借金は消えない？連帯保証と任意整理で解決する方法

「会社を閉じたら借金もなくなるのでは？」──私もかつて、事業失敗で会社をたたむ際に同じ疑問を抱きました。

結論から言えば、会社をたたんでも借金は消えません。特に中小企業では、社長や役員が連帯保証人になっているケースが多く、法人を清算しても個人に返済義務が残ります。

この記事でわかること

• 会社をたたんでも借金が残る仕組み
• 個人保証・連帯保証の影響
• 任意整理や破産で解決する方法
• 成功事例と再発防止策

会社をたたんでも借金が残る仕組み

結論：法人格があっても保証人がいれば個人に請求が来ます。

• 法人名義の借金は、会社を清算すると法人は責任を負えなくなる
• しかし保証人（社長や役員）がいれば、個人に返済義務が移る
• 法人破産と同時に個人破産を選ぶケースも多い

つまり「会社を畳んだから借金もゼロ」にはならないのです。詳しくは → 借金と法律の仕組み を参照ください。

法人清算＝借金が消える、ではありません。

個人保証・連帯保証の影響

結論：ほとんどの中小企業融資は社長が保証人です。

• 銀行融資や日本政策金融公庫では社長が連帯保証人になるのが一般的
• 保証人は会社倒産後も全額返済を求められる
• 返済不能なら個人資産（給与・不動産）が差押え対象に

社長＝保証人である以上、会社倒産は「個人の借金問題」に直結します。

会社の借金は、社長個人にのしかかります。

任意整理や破産で解決する方法

結論：返せない借金は債務整理で解決可能です。

• 任意整理：利息をカットし、3〜5年の分割返済に調整
• 個人再生：借金を最大5分の1に圧縮、住宅を守れるケースあり
• 自己破産：返済義務をゼロにし、生活を再建

例えば2000万円の会社借金を個人保証していた社長が、任意整理で月30万円→月15万円×60回に調整されたケースがあります（出典：金融庁／2025年9月時点）。流れは → 借金返済の方法 をご覧ください。

会社を閉じても「個人の債務整理」で再出発できます。

成功事例｜会社清算後に借金を整理したケース

結論：任意整理＋副業で生活を再建。

知人の経営者は、事業失敗で会社を清算し、個人保証の借金1500万円が残りました。弁護士に任意整理を依頼し、月50万円→月25万円×60回に減額。さらに副業と新しい就職で収入を確保し、5年で完済しました。

副業の始め方は → 借金返済に役立つ副業 を参考にしてください。

「倒産＝人生終了」ではなく、整理すれば再出発できます。

再発防止｜会社清算後の生活を安定させるには

結論：収入源と生活基盤を整えることです。

• 固定費削減：生活コストを下げる（→ 節約の基本）
• 副収入：返済原資を作る
• 依存対策：ギャンブルや浪費から距離を置く（出典：厚労省／2025年9月時点）

精神的な支えには → 借金苦で悩むあなたへ が役立ちます。

「生活再建の仕組み」を整えることが再発防止につながります。

よくある質問（FAQ）

Q. 会社をたたむと借金は消えますか？ A. いいえ。保証人であれば個人に返済義務が残ります。 Q. 会社借金の保証人になっている場合、どうすれば？ A. 任意整理や破産などの債務整理で解決可能です。 Q. 会社清算後の生活をどう立て直せば？ A. 生活費削減・副業収入・依存対策の3本柱で再発を防ぎます。

最終更新日：2025年9月12日

著者

借金ゼロ教室を運営するみろく。20代で300万円の借金を抱え、任意整理＋副業＋固定費削減の3本柱で2年で完済。現在は「返済負担の軽減」「副業による再建」「一次情報に基づいた債務整理・支援制度の解説」を軸に情報発信し、返済相談や節約アドバイスのオンラインサポートも実施。記事はすべて法テラス・金融庁・CIC・JICC等の公式情報を確認したうえで執筆・更新しています。