借金で借金を返す状態から抜け出す方法|自転車操業を止める3ステップ【収入減型】
「返済日が来るたびに別のカードローンで借りて返している…」「このままでは完済どころか借金が増える一方だ」── それは典型的な自転車操業の状態です。
一見 “完済に向かって進んでいる” ようで、実際には利息と手数料だけが増え続けている危険な状態です。
この記事では、そんな自転車操業を止めて返済を立て直すための3ステップ(止血→黒字化→債務整理)を具体的に解説します。
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なぜ「借金で借金を返す」状態になるのか?
返済比率の悪化と収入減
収入が減ると、毎月の返済額が手取りに占める割合(返済比率)が一気に上昇します。例えば手取り20万円で返済額が6万円ある場合、返済比率は30%を超え、生活費が足りず新たな借入に頼らざるを得ない状況になります。
高金利が“返しても減らない”状態をつくる
カードローンやリボ払いは金利14〜18%が一般的で、返済額のほとんどが利息の支払いに充てられます。 結果、元本がほとんど減らず、さらに借入れ→返済→借入れ…というループに陥ります。
小まとめ:自転車操業の原因は「返済比率>生活費」+「高金利による元本滞留」。まずはこの循環を止める必要があります。
自転車操業を止める3ステップ【止血→黒字化→再設計】
STEP1:督促を止め、現状を正確に把握する(止血)
延滞や督促がある場合は、弁護士・司法書士に相談し受任通知を出してもらうことで督促が止まります。精神的な余裕が戻り、現状把握(借入先・残高・金利など)を冷静に行えるようになります。
STEP2:固定費の見直し+副業で返済原資をつくる(黒字化)
通信・保険・サブスクを見直すだけで月1〜1.5万円、在宅副業で月1〜3万円を上乗せできます。
増えた分は返済専用口座に自動振替し、生活費と混ざらないようにします。
STEP3:任意整理・個人再生・自己破産で返済を再設計(再構築)
高金利や長期化で元本が減らない場合は任意整理(将来利息ゼロ+再分割)が現実的です。 さらに返済が困難な場合は個人再生(元本圧縮+住宅維持)や自己破産(返済免除)を検討することで生活を守れます。
ここまでのまとめ:借金で借金を返してしまう状態は「収入<返済額」が原因。順番通りに改善すれば抜け出すことは可能です。
成功事例:自転車操業から任意整理で完済したケース
事例:30代男性/残債220万円(カードローン4社)
毎月の返済が手取りの40%を超え、新たな借入で返済を続ける状態に。 司法書士に相談し、全社を任意整理(利息ゼロ+60回)に再設計。 固定費を月1.3万円削減、副業で月2万円を上乗せし、約2年半で完済。
まとめ|“借りて返す”をやめるだけで状況は変わり始める
- 借金で借金を返す状態=自転車操業は非常に危険
- 受任通知→黒字化→債務整理の順で抜け出せる
- 利息を止めて元本だけにすれば“減る借金”に変わる
この記事を書いた人
借金・債務整理・副業分野に特化し300記事以上を執筆。法テラスや金融庁などの公的情報に基づき、収入減でも抜け出せる実践的な解決策を発信しています。
2025年8月15日 更新
※本記事は2025年8月時点の情報をもとに構成しています。制度や条件は変更される場合があるため、最新の内容は各機関・専門家にご確認ください。
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