親が勝手に自分名義で借金していた時の対処法|ギャンブル依存に巻き込まれた場合の安全な解決策
「親が私の名義を使って勝手に借金していた」――信じられないかもしれませんが、ギャンブル依存の家庭では頻繁に起こるトラブルです。 私の相談者の方でも、ギャンブル依存の母親が本人の名前でカードローンを契約していたケースがありました。督促状が届くまで本人はまったく気づかなかったそうです。
まず知っておくべきこと:返済義務はない
本人の同意なく契約された借金については、民法上返済義務はありません。本人が金融機関との契約をしていないため、法的には「無効」です。 ただし、何も対応しなければ“支払わないといけないような流れ”になる場合があるため、正しい手順で対処することが重要です。
対応ステップ|絶対にやるべき3つのこと
STEP1:信用情報を確認し、証拠を残す
CIC・JICCを確認し、「いつ・どの会社で・いくら借りたか」を明確にします。 同時に督促状や借入明細を保管し、後で弁護士または警察に提示できるようにすることが大切です。
STEP2:金融機関に“本人の契約ではない”旨を連絡
本人確認書類+信用情報+督促状を揃え、「自分は契約していない」ということを金融機関へ伝えます。
項目 | 内容 |
---|---|
① 契約者名 | 自分の氏名 |
② 契約番号 | 督促状に書かれている番号 |
③ 契約していない旨 | 「本人は一切契約していない」 |
④ 使用されていた経緯 | 親が無断で利用 |
STEP3:弁護士・警察に相談(再発防止)
親がギャンブル依存の場合、その場しのぎで返済を肩代わりしてしまうと「また使われる→さらに借金が増える」という最悪の状況に陥ります。 弁護士に相談することで返済義務を正式に否定し、親への法的アプローチ(示談・誓約書)や再発防止の措置を取ることが可能です。
よくある失敗例
- 情けで一括返済 → 親がまた名義を使って借りる
- 証拠を残さず金融機関に電話 → 本人契約と判断される
- 親の「ごめん、もうしない」を信じて放置 → 数ヶ月後さらに悪化
成功事例:示談書+任意整理で再発防止に成功
相談者Aさんは、親が自分名義で100万円を借入していたケースです。 弁護士を通じて「返済義務はないこと」を通知 → 示談書を作成 → 同時に親自身の債務を任意整理。 その結果、Aさんへの請求は停止され、親も毎月2万円で返済を継続できるようになりました。
よくある質問(FAQ)
Q1:警察に相談したら親が捕まりますか?
A:被害届を出すかどうかは任意です。相談だけでも可能です。まずは弁護士→警察の順で相談する方法がおすすめです。
Q2:無断で保証人にされていた場合はどうなりますか?
A:保証契約も本人の同意がない場合は無効です。弁護士に相談すると「保証無効通知」を出してもらうことができます。
Q3:親がギャンブル依存の場合、どうやって再発を防げば良いですか?
A:返済を肩代わりせず「本人に返済をさせる仕組み(任意整理+家計管理)」をつくることが最重要です。
内部リンク
著者
借金ゼロ教室を運営するみろく。ギャンブル依存の家族が無断で名義借入を行った経験を持ち、弁護士による対応と再発防止策で問題解決。現在は同じ悩みを持つ方に向けて具体的な対処法を発信しています。
コメント