他人の借金を代わりに返済していいの?ギャンブル債務の場合の危険性と正しい対処法
「恋人がギャンブルで作った借金を代わりに払ってあげた」 「身内だから放っておけなくて返済してしまった」 このように“自分に返済義務のない借金”を肩代わりしてしまう人は決して少なくありません。 しかし結論から言うとギャンブル債務を代わりに返済することは、本人の回復を遅らせる大きなリスクになります。
まず知っておくべきこと|返済義務は「契約者本人」のみにある
法律上、借金は契約した本人だけが返済義務を負うものであり、家族・恋人・友人が代わりに返済する義務はありません。(保証人になっていない限り)
小まとめ
つまり「返してあげなければいけない」という義務は本来存在せず、あくまで“善意”による肩代わりという位置付けになります。
なぜ“代わりに返済する”と逆に悪化するのか?
- 本人が「また頼めば助けてもらえる」と考えてしまう
- 自分で返済しないため罪悪感や危機感が薄れる
- 再びギャンブルに走り結果的に借金が増える
対応策①|まず本人に「現状を自覚させる」
借入額・返済額・利息を紙に書き出し、本人に“現実を直視してもらう”ことが第一歩です。
対応策②|任意整理で「本人が返済できる環境」に切り替える
弁護士に任意整理を依頼すれば、利息が0円になり、本人が返済できる範囲(月2万〜3万円程度)にまで返済額を下げることが可能です。
項目 | 整理前 | 任意整理後 |
---|---|---|
利息 | 年18% | 0 |
月返済額 | 55,000円 | 30,000円 |
対応策③|再発防止の仕組みづくり
- 家計簿アプリで月1回一緒に確認
- ギャンブルアプリの削除
- 返済用口座を分けて本人が毎月入金する
成功事例:彼氏のギャンブル債務を肩代わり→任意整理に切り替え2年で完済
相談者Aさんは彼氏のギャンブル債務(120万円)を2回肩代わり。 しかし3回目で「これでは本人が変わらない」と判断し任意整理を提案。 利息0円+月2.5万円の分割返済となり、本人が副業を始め2年で完済に成功しました。
よくある質問(FAQ)
Q1:本人が拒否した場合はどうすればいいですか?
A:一度肩代わりすると「自分で返さなくても大丈夫」と誤認してしまうため、弁護士に相談し“第三者から状況を説明してもらう”形が有効です。
Q2:返済してしまったお金は返ってきますか?
A:法律的には「求償権」がありますが、現実的には本人が返済能力を持たない限り回収は困難です。
Q3:家族が保証人になっている場合はどうなりますか?
A:保証人の場合は返済義務が発生します。ただし任意整理で返済額を下げることは可能です。
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著者
借金ゼロ教室を運営するみろく。家族の借金を代わりに返済して再発を招いた経験があり、任意整理+家計管理で本人主体の返済に切り替えることで問題解決。現在は「他人の借金を巻き込まずに解決する方法」を発信しています。
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