債務と過払いの違いを理解しよう
「長年返済しているけど、払いすぎてない?」「債務整理と過払い請求はどう違うの?」──私もギャンブルで借金を抱え、返済を続けるうちに「これ以上払う必要があるのか」と不安になった経験があります。
結論から言うと、債務=まだ残っている借金、過払い=払いすぎたお金です。条件によっては払いすぎた利息が戻ってくる可能性があります。
過払い金が発生する仕組み
過払い金とは、法律で定められた上限金利を超えて支払った利息のことです。かつて消費者金融やクレジットカード会社は「グレーゾーン金利」で貸し出していました。
- 2007年以前に借りた借金は過払い金が発生している可能性が高い
- 利息制限法を超える金利での返済は「払いすぎ」になる
- 完済後でも10年以内なら請求できる
➡ 借金返済の仕組みは こちら にまとめています。
👉 過払い金は「気づいた人」しか取り戻せません。
債務整理と過払い金請求の違い
混同されやすい「債務整理」と「過払い金請求」は役割が異なります。
- 債務整理=借金を減らす(任意整理・自己破産など)
- 過払い金請求=払いすぎた利息を取り戻す
つまり、返済が残っているなら「債務整理」で軽減、すでに返しすぎているなら「過払い金請求」で取り戻す、という使い分けが大切です。
➡ 制度の詳細は 公的支援制度まとめ をご覧ください。
過払い金を確認する3ステップ
STEP1:取引履歴を確認する
カード会社や消費者金融に請求し、取引履歴を取り寄せましょう。弁護士に依頼すればスムーズです。
STEP2:利息制限法で再計算する
利息制限法に基づいて再計算すると、払いすぎた分が「過払い金」として見えてきます。私はこれで、返済総額が実際より100万円以上多く払っていたと気づきました。
STEP3:過払い金請求を行う
弁護士を通じて請求すれば、和解や訴訟を経て返金を受けられます。返済中の借金に充てることも可能です。
✅ 「払いすぎ」に気づけば、借金総額を減らすチャンスになります。
成功事例:過払いで借金がゼロになった男性
私の知人(40代男性)は、パチンコで借金を繰り返し、消費者金融から200万円を借り続けていました。弁護士に依頼して再計算したところ、80万円の過払いが発覚。残りの借金に充てた結果、借金は完済。さらに一部返金も受けられました。
「借金で苦しんでいたのに、過払い金で未来が変わった」と語っています。
再発防止|過払いに頼らない生活へ
過払い金はあくまで「過去の法律上の返しすぎ」が戻ってくるだけで、今後も続くものではありません。これからは次の工夫が必要です。
- ギャンブルや浪費をやめる
- 副業で収入を増やし、生活に余裕を持つ
- 家計簿アプリで返済と支出を管理する
➡ 借金と心の再建は こちら にまとめています。
👉 「債務を減らす」「過払いを取り戻す」両方の視点で行動することが大切です。
出典:金融庁「利息制限法」/2025年8月時点
出典:法テラス「過払い金返還請求について」/2025年8月時点
更新日:2025年8月24日
著者
借金ゼロ教室を運営するみろく。20代で300万円の借金を抱え、任意整理+副業+固定費削減の3本柱で2年で完済。現在は「返済負担の軽減」「副業による再建」「一次情報に基づいた債務整理・支援制度の解説」を軸に情報発信し、返済相談や節約アドバイスのオンラインサポートも実施。記事はすべて法テラス・金融庁・CIC・JICC等の公式情報を確認したうえで執筆・更新しています。
コメント